2016年5月09日

建築のお知らせと坐禅のすすめ

平成20年より始まりました重秀寺開創400年記念事業のメインとなる「書院」・「庫裡」の工事も平成24年春に一部を除き完成致しました。それから4年が経ち、やっと落ち着いて来たところですので一部をご紹介致します。
設計は京都伝統建築技術協会理事長中村昌生先生、施工は京都・安井杢工務店(棟梁は齋藤光義氏)による木造建築(書院)と庫裡(鉄筋コンクリート)です。特に「書院」は伝統的な技術を基調とした木造建築です。写真を掲載致しました。また、平成23年11月に、NHK「プロフェショナル 仕事の流儀」にて取り上げられました。書院は「聴松亭」、小間の茶室は「不求庵」と名付けられております。特に「不求庵」は動線の都合で、四畳半の小間は造れず、しかも主室の四隅を支える構造柱の一本が抜けないため、極めて変則的な間取りの茶室、二畳台目に台目の点前座を付した苦肉の策、類を見ない茶室が生まれました。これは、設計の中村昌生先生のお言葉です。10年後に開創400年を迎えるにあたって、これから徐々に公開してゆく予定です。

書院「聴松亭」
書院「聴松亭」
茶室「不求庵」
茶室「不求庵」
書院「聴松亭」広間
書院「聴松亭」広間
茶室「不求庵」内部
茶室「不求庵」内部

さて、先日と言っても4月15日(金)にTBS「ぴったんこ★カンカン」に縁があり出演致しました。司会の安住氏とゲストの方が「坐禅を体験」と言う事で引き受けたのです。その映像を掲載させて頂きます。坐り方、呼吸法それからきちんと警策(けいさく)を打たせていただくとの条件で行いました。映像をご覧頂けましたらと思います。

さて、「坐禅のすすめ」を御勧め致します。雑誌「プレジデント 4月4日号」や「サライ 薫風特大号」などにも取り上げております。日常を忙しく生きておられる皆様に「おすすめ」いたします。パソコン・スマホさらに携帯電話・腕時計などから全て離れて静寂の中に全身を坐らせて見ては如何ですか?己を見つめ直す、自己究明如何ですか?アメリカだったと思いますが、一時を全ての機械類から離れ自身をリフレッシュする試みが行われているようです。どうですか、一つ騙されたと思って坐禅をしてみたら。新しい自分を見つけられるかも?

今後、少しずつ「和尚のひとりごと」を続けてまいります。

2011年12月19日

大変ご無沙汰していました。

大変ご無沙汰していました。
開創四百年記念事業の一環として行われています「第二本堂・庫裏・書院(茶室を含む)」の建築工事もどうやら完成の目途がたって来ました。予定では来年3月にはどうやら形になりそうです。附帯工事が少し残りますが、何とか春彼岸会には新しい事務所と受付にて彼岸会を迎えることが出来そうです。足掛け四年になります。これで、少し落ち着いてブログを更新してまいります。
現在、新築中の書院・茶室に携わっている建築家の中村昌生先生(京都伝統建築技術協会理事長)、施工業者・京都 安井杢工務店の棟梁・斉藤光義氏が11月28日(月)NHK総合「プロフェショナル」(仕事の流儀)にて紹介されました。伝統ある日本建築を受け継ぐ手法などが映像として映し出され、現在、この方々にて設計・建築している書院の茶室が僅かながらですが紹介され、大きな反響を頂きました。

建築家中村昌生先生が茶室の通い口を決めているところと書院の出来具合を見ているところ
建築家中村昌生先生が茶室の通い口を決めているところと
書院の出来具合を見ているところ

建築家の中村先生は桂離宮の修復や京都・迎賓館の茶室の設計、安井杢工務店が施工、もちろん棟梁は斉藤光義氏です。このようなスタッフにご縁を頂き本当に重秀寺にとってありがたい事です。五十年、百年たってこの書院・茶室が評価され、戦争で何もかも失った寺が開創四百年を迎えるにあたって寺として形を成し、檀信徒ならびにご縁ある方々に信仰の場として益々「心の安心」を与えるものと信じています。もちろん、今まで以上に精進してまいります。
第二本堂・庫裏の建築も設計は中村先生にお願いいたし、鉄筋コンクリート建築ですが、「和」を基調とした建物になっております。開創四百年に向けて、三十五年計画で進めてまいり二十年がたちやっと道半ばぐらいに来たかな?と思っております。残り十五年を掛けて第一本堂の部分改修、作庭などがありますが何とか無事に四百年を迎えるよう勤めて行きます。
ところで、久しぶりに左官の仕事を拝見できました。建物の壁には、昔ながらの「木舞い」が施され、土壁を足で藁を入れながら踏んで捏ねるなど、子供のころには良く見かけた風景を目の当りにしてもう一度日本建築の素晴らしさを考えさせられました。いかがですか日本建築を見直しも・・・。

木舞い
木舞い

左官屋が藁を入れて土壁を捏ねているところ
左官屋が藁を入れて土壁を捏ねているところ

茶室の床柱(皮付の赤松)
茶室の床柱(皮付の赤松)

さあ、これから年末に向かい新年を迎える準備に入ります。「餅つき」・「除夜の鐘」そして新年のご回向(その年一年の無事・繁栄を願い)と続きます。どうぞ皆さん、「良き新年をお迎え下さい」。

2010年11月19日

晩秋から初冬へと移り変わってきました。

晩秋から初冬へと移り変わってきました。
お寺も工事が始まりました。再来年の4月完成に向け無事故にて無事完成させたいと願っております。
だいぶ遡りますがお寺にスイカが出来ました。夏場に職人さんや手伝い衆に出したスイカの種が古井戸の周りに花を咲かせ実がなりました。もちろん、食べられるようなものではありませんが写真を見てください。

スイカ
スイカ

さて、お寺のモミジもだいぶ紅葉してきました。昨夜の雨も上がり清々しい初冬の朝を迎えた今朝です。どこか高原にいるようです。

庭の紅葉
庭の紅葉

ドウダンつつじ
ドウダンつつじ

しかし、それもほんのつかの間です。朝の7時過ぎには職人さん方が準備に入るのであっという間に別世界から現実の世界に戻されてしまいました。鳥もメジロやオナガ、ヒヨドリと入れ替われ立ち代りにやって来ます。
皆様の近くに公園などありましたら少し早起きまたは出かけるのを少し早めて立ち寄ってみませんか。
何かきっと心和む自然に触れることがあると思います。

ホトトギス
ホトトギス

椿の蕾
椿の蕾

それから、今朝は石蕗の花が咲きました。先月から茎が伸び始めておりました。季節が冬を感じさせます。

石蕗の花
石蕗の花

石蕗の茎
石蕗の茎

さらに、寺の「夏みかん」も見事に生っております。今月の22日は節季の小雪、来月の7日は大雪となります。
小雪は、冬に入ったが雪はまださほど降らない、多くないと言うことです。大雪になると、山だけでなく平野部にも雪が降り積もる頃と言うことです。しかし、年々降る雪も少ないようです。東京は年に1~2回程度ですかね。
しかも積雪はほとんどありません。暮らしやすいですけど。子供の頃は、結構、雪合戦や雪だるまを作った覚えがあります。今冬は如何でしょうかね。
年末に向かい何かと気忙しくなり増す。どうぞ、お怪我などなさらず、また、風邪などひかぬように気をつけてお過ごし下さい。

2010年7月01日

蓮の花が咲きました。

梅雨空の中今年も半分過ぎてしまいました。いつもの事ながら一日一日が早く過ぎていきますね。
境内にある「蓮」の花が咲きました。梅雨空の中にこの清楚な花が天に向かって咲いている姿はこの鬱陶しい季節には最高のプレゼントです。

蓮の花

ここ暫らくは毎日楽しませて頂きます。サッカーワールドカップ、日本は大健闘でしたね。お蔭様で大変楽しい寝不足をさせていただきました。今の日本にこんなに純粋に力を入れて応援できる時間をくれて感謝しています。
大方の予想では予選リーグ敗退するかもと思っていた人々が多かった事と思います。初戦のカメルーン戦の勝利がすべてでしたね。決勝トーナメントのパラグアイ戦は残念でした。大変ハードな試合でした。テレビ観戦の人は、意外と息を凝らして見ていた方が多かったのではないでしょうか。
日本チームはベスト8には入りませんでしたが、最後まで世界のサッカーを楽しみたいと思います。また、頑張った日本の選手がこれからもJリーグや海外のクラブで活躍してくれるようにエールを送りたいです。
お寺もガンバッテ大改装中です。2026年(平成38年)に開創四百年を迎えます。その準備です。造園の一部が出来上がりつつあります。ほんの一部ですが写真にてご覧下さい。

造園の一部

さて、七月は東京など一部の地域は「お盆」を迎えます。今、己がいる、この事に感謝してご縁のある方のお参りをして下さい。ただ純粋に、いま、息をしている己に感謝です。どうぞ、体力が消耗しやすい時節です、十分に気をつけてお過ごし下さい。

2010年5月07日

梅の実が膨らんできました。

大変ご無沙汰致しました。3年ぶりに書かせていただきます。
今朝は5月7日になります。夕方には雨が降るようですね。少し乾燥しているので、いいお湿りになるといいですね。
連休も明け皆さん普段どおりの生活にお戻りのことと思います。
4月が寒い日が続いた為参道の八重桜もこの連休まで楽しめました。やっと散り始めました。

さて、寺の工事も現在庭造りがやっと形になってきました。これで、建物のほうに取りかかれるようになります。実際には6月中旬ごろからかと思います。完成は23年暮れあたりになるのではと思います。

話は変わりますがお参りの方に聞かれました。
「涅槃図には猫が書かれていないという事を聞きましたがなぜですか?」
私も聞いたことがありました。なぜですかね?
しかし、ある寺院の涅槃図には「猫」が描かれているようです。ですから、すべての涅槃図が同じではないようです。
参考までに日本で最古の涅槃図は応徳3年(1086)の金剛峰寺の涅槃図だと言われております。

暦では、立夏もすぎました。今日は初夏の雰囲気です。寺はさわやかな風が吹いており木陰に立つととても気持ちがいいです。
もみじの木も青々として、そして様々な草花が顔を出しております。いま、つつじやさつきが盛りになっております。

また、少しづつですが更新してゆきます。それでは、次回まで。

2007年2月01日

もうすぐ立春ですね。

もうすぐ立春になりますね。昨年末から暖かい冬です。本堂前には今年も「福寿草」が咲き始めました。ホッといたします。毎年咲いていますが今咲いている福寿草は「いま」の命を精一杯咲いているのを感じさせられます。見ている私も一輪の福寿草も「いま」を生きている。ご自分の周りを見てください。また、耳に入ってくる鳥の声や触れるもすべてが「いま」のものなのです。いかがですか?ちょっと意識してみては。

福寿草

今日から「如月」です。節分そして立春を迎え「春」に・・・。2月は本来寒い月です。4日は「坐禅会」がありますが、早朝の坐禅はこの2月が一番寒く感じます。でも、今年はそんなに寒くないかなと思ってみますがやはり寒いでしょう。

昨日は京都でしたが、「二条公園」を通っておりましたら「さくら」が咲いておりました。何と言う種類なのかわかりませんが。伊豆の川津桜は有名ですが。ちょっと早いような気がいたしました。お寺も白梅・紅梅が咲いております。昨日手伝いの人が「うぐいす」を見たと報告が今朝ありました。毎年「うぐいす」の鳴き声が聞けますが、まだ例の「ホーホケキョ」といきません。「梅にうぐいす」とよく言われますが、季節感なんでしょうかね?

さくら

白梅

節分は皆さん「豆まき」いたしますか、お寺もこじんまりと致します。夕暮れに玄関にていたします。いいものですよ。なにごとも節目は大切です。どうですか一つ家庭で忘れられた行事を見直してみませんか。

15日は「涅槃会」です。お釈迦様が亡くなられた日です。涅槃図を掛けて供養いたします。涅槃図にはお釈迦様が横たわれてその周りにたくさんの者が集まり、また、動物たちがお釈迦様のお亡くなりになるのを悲しんでいる図です。皆さんご存知ですか別れを悲しむ動物の中に「猫」がいないのです。ご縁があり、「涅槃図」を見ることがありましたら是非探してみてください。

2006年12月27日

今年もあと残りわずかです。

平成18年もあと残りわずかになりましたね。昨日の天気は雨と雷すごかったですね。夜中の1時過ぎごろの雷、地響きがしました。皆様のところは如何でしたか。
どうですか、今月は忘年会など忙しい月だったのではないでしょうか。また、今年1年を振り返るといろいろな事があったと思います。
お寺もいろいろな事がありました。先住職が遷化されたこと、昨年おきた墓所北側の崖崩れの工事、それに伴う境界の問題などさまざまな事があり、継続して片付けていく事も多々あります。重秀寺は今年で開創380年を迎えまして20年後の400年の準備をしており、境内及び墓所の整備をしております。今年も少しづつですが懸案だった所を治し整備してきました。
さて、寺の法務も昨日26日で本年の予定が無事終了し、ホッとしています。残りは30日の「餅つき」・31日の「除夜の鐘」と行事があり、今日の午後から準備に入ります。門松などして新年を迎えると言うこと、年末の「餅つき」・「除夜の鐘」をなどを行なうことなど日本特有な風情があります。1年と言う長いような短いような区切りをつけて新たな気持ちにして日々を過ごして行く、素晴らしい事だと思いませんか。面倒くさがらずしてみませんか?大掃除・松飾など。やってみると結構気持ちがいいものです。
「餅つき」個人ではしにくくなりましたが、どうぞ、お寺へ。「除夜の鐘」は、例年同様31日午後11時45分より「撞き始め」終了は1月1日午前1時を予定しております。108撞くのではなく当寺は時間で区切ております。どうぞお越し下さい。
ところで、皆さんは「年越しそば」は食べますか?「そば」でなく「ラーメン」または「ピザ」などですか?えっ?食べませんか。多様化しているようです。でもやはり私は「そば」ですかね。今年1年の感謝を家族で又は縁のある方と、そして迎える新年もよき年となるようみんなで願い食べるのです。
それから、「おせち料理」は作りますか?皆さんはどんな正月なんですかね。寺は1日は「初参り」の方でてんやわんやしております。エッと思われますか?「初参り」は神社なのでは?と思われましょうが。私は、今居る自分は?と考えると好き嫌いなど分別は別として私を縁あって生じさせてくれた方に「感謝」でお参りしなさいと、先ずそれが一番最初と教えております。ですから、多くの方がお参りに来られます。どうですか、新年はご先祖様お参りへ行かれませんか?報告を聞かせて下さい。
皆さん今年1年ありがとうございました。「感謝」です。来年もよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。ブログ来年の松がとれた頃に書かせていただきます。
それでは皆さん「良き新年をお迎え下さい」。

2006年12月08日

京都の旅

早いもので今年もあと少しになりました。

11月17日~19日の2泊3日で檀信徒と共に京都へ行ってきました。
京都は紅葉が市内でも始まりかけでした。
1日目は黄檗山萬福寺へ拝観です。到着して萬福寺にて普茶料理の昼食を頂き、写真にありますように、諸堂伽藍を丁寧な説明を聞きながら拝観させていただきました。
萬福寺は臨済宗・黄檗宗・曹洞宗いわゆる禅の教えの黄檗宗の大本山です。インゲン豆の由来でお馴染みの隠元禅師が開山のお寺です。中国様式の伽藍が特徴です。是非一度訪れてみて下さい。

萬福寺 総門
萬福寺 総門

萬福寺 開梆
萬福寺 開梆

翌日は午前中は永観堂から銀閣寺へと参りました。永観堂は紅葉が見ごろでした。

紅葉
紅葉

「見返り観音」で有名ですね。ちょうど工事中で「見返り観音」が普段と違ったところに安置されており雰囲気がかなり違いました。そして銀閣寺(慈照寺)へ。銀閣寺は臨済宗相国寺派の寺です。銀閣寺の正式名称は東山慈照寺と言い、足利義政公によって造営されたものです。銀閣は観音殿(国宝)で、室町時代の楼閣庭園建築の代表的建造物として名高いです。ちなみに、その他には鹿苑寺の舎利殿、通称金閣そして苔寺で有名な西芳寺の瑠璃殿です。この度は平成5年に建てられた書院から方丈(本堂)・弄清亭・東求堂(国宝)を拝観そして庭園を散策してきました。写真は東求堂内の四畳半書院同仁斎(草庵茶室の始まり・四畳半間取りの始まりと言われている)と展望台からの銀閣です。

東求堂内の四畳半書院同仁斎
東求堂内の四畳半書院同仁斎

展望台からの銀閣 観音殿
展望台からの銀閣

銀閣 観音殿・向月台そして銀沙灘
銀閣 観音殿・向月台そして銀沙灘

銀閣寺をあとに松尾大社へ。松尾大社にて全員をお払いを受け昼食を取り、宝物殿と当代庭園学の第一人者重森三礼氏作庭の松風苑の三つの庭を案内していただきました。

松尾大社
松尾大社

松尾大社亀の井
松尾大社亀の井(霊泉・酒造家がこの水を酒の元水として造り水に混和して用いる)また延命長寿、よみがえりの水として有名

松尾大社の神輿庫の酒樽
松尾大社の神輿庫の酒樽

3日目、東寺を拝観、私は檀家の法要で午前中は別行動となりました。午後は伏見の月桂冠大倉記念館へ。
酒の酒造工程や銘酒を味わいそして記念館裏から十石船に乗りはるか昔に大阪から京都に荷を運んだ水路を楽しんできました。
そして、京都駅より東京へ。

月桂冠大倉記念館
月桂冠大倉記念館

濠川
濠川の景色

月桂冠内蔵 奥蔵、中蔵、前蔵
月桂冠内蔵 奥蔵、中蔵、前蔵

2006年11月08日

冬ですね。

こんにちは。約1月半ぶりになりました。申し訳ありません。遅くとも6日の月曜日にはと思っておりましたが、今日8日になりました。立冬に入りましたが冬?って感じですかね。寺はだいぶ季節感があるようになりました。

ドウダンツツジや南天が色づきはじめ、また椿も咲き始め秋から冬へ季節を感じ始めました。夜空には明月(中秋ではありませんが)、いや満月を少し過ぎた月があたり一面を照らし秋いや初冬を感じさせます。「明鏡一輪千里の秋」ですか。もう、立冬に入っているから秋とは言わず「冬」ですかね。しかし、詩ではやはり「秋」ですね。

南天

椿(セイオウボ)

ドウダンツツジ

戻りますが、9月から11月初めにかけてさまざまな事件がありました。冬山へ変わりつつある登山の遭難事故、飲酒による事故など。皆避けられる事故のように思われます。
また、いたたまれないのは‘‘小中学生の自殺‘‘です。どうなっているのでしょう?子供自体の心の強さは一昔前の子供よりいくらかいやだいぶ弱くなっているのは確かだと思います。また、周りの友達というか同級生の物事の捉え方もだいぶ違うようです。
弱いものを虐めるのもいつの時代にもいましたが、必ず弱い者を声高くして守るものがいました。いわゆるガキ大将です。ガキ大将は「強気をくじき弱きを助けです。」そして、周りも善悪をはっきり応援してくれたように記憶しています。
私の高校時代にもありました。もう40年近く昔ですが。クラスでも、いじめられ者ももっとしっかりしないといけないと言うことを言ってはいましたが、止めろよ!と一言言うクラスメートがおりました。そしてまわりも注意した者を応援していました。さらに最終的に担任の先生と学校側がはっきりと判断し解決、いや収めていきました。

今の大人の方に物申す、善悪しっかりと判断して下さい。
自分の身がかわいいのが分かりますがそれ以前の事です。ましてや教育者としての立場にある方は。「教諭」字のごとく、「教え諭す」ことでしょ。なにが校長先生だ、教頭先生だ、学年主任だ、人間として真剣に自分の行き方を見つめてくれ。そして学生さんも善悪をハッキリと言える時代を過ごせ、と。学生さんも大人も今一度考えて下さい。

2006年9月20日

秋のお彼岸です。

 秋のお彼岸になりました。早いものでお中日(23日)(秋分の日)を過ぎると昼と夜の時間が変わってきます。1年のうちの半分が過ぎるのです。
 9月に入り白露(9月8日)が過ぎ、次の節気秋分の日を迎える頃になりお寺にもお彼岸らしく彼岸花が咲き始めております。赤い曼珠沙華(彼岸花)とナツズイセン(ヒガンバナ科)が今咲いています。また、栗の毬が大きくなりパックリと割れ大きな栗の実が顔をのぞかせています。
秋を感じさせるものがあるっていいですね。
皆さんの周りにも秋を感じさせるものが多々あると思います。見つけて下さい。

 さて、皆さんは「お彼岸」には先祖のお墓参りには行かれますか?是非ともお参りに行って下さい。
 いまある自分とは?見つめなおす良い機会で無いでしょうか。毎日毎日忙しなく生活をしているところからちょっと離れて別世界に入ってみては如何でしょう。けして損はしませんよ。普段の時間の流れと違った時間を体験してみませんか。時節の花や木々を愛でてみませんか。
 自分が好きで生まれてきた人は一人も居りません。縁あって生じてきたのです。この命も肉体も。ですから思うようになんて行かないのです。
 しかし、私たちはつい忘れてしまうのです。命も身体もすべて縁あって与えられて生かされていることを。自分で作ったものなど無いのです。自分のものなど無いのです。私が、俺がと言っていますが本当の自分は何処にあるのかいま一度考える時期が「お彼岸」なのです。また、縁あって生じてから自分ひとりで生きている人も一人も居りません。
 わかりますか?わかりますよね。
 どうですか一つこの機会(お彼岸)に自問自答してみては。折角生かされているのですから己を分かって生きてみては如何ですか?

ヒガンバナの咲く前

ヒガンバナ

ナツズイセン(ヒガンバナ科)

栗の実